もりぐらしについて

蓼科もりぐらし

別荘活性化から始まった「もりぐらし」の歩み

蓼科高原のほぼ中央に展開する複合リゾート「東急リゾートタウン蓼科」は、別荘地の分譲から40年近くが経ち、所有者の高齢化、広大な森の維持管理など、さまざまな課題を抱えていました。こうした長期的な課題と向き合い、リゾートの活性化につなげるための取り組みとして、2017年に「もりぐらし」はスタートしました。

地域の宝である森をまもり続ける

1978年に開業した「東急リゾートタウン蓼科」は、東京ドーム約140個分の広大な敷地に、約2,400戸の別荘、ホテル、ゴルフ場、スキー場などを備えた複合リゾートです。これらの運営施設は、いずれも豊かな森とともにあります。

近年、地球温暖化防止の観点から、二酸化炭素を吸収する森の力が注目されています。生物多様性も、再生可能エネルギーである木質バイオマスも、森が持つ大きな力です。森を健全な状態に保ち、地域の宝として活用することで、地域の資源を地域内で消費する「地域循環型の環境づくり」が可能になります。

別荘地がさまざまな課題を抱えるなか、私たちはこうした森の恵みや魅力に改めて着目し、森を資源として新たな事業活動を計画することで、社会課題と企業価値の向上をともに解決する「CSV (Creating Shared Value:共通価値の創造)」の考え方を実践していきたいと考えました。

2016年9月、経済産業省の「バイオマスエネルギー地域自立システム化事業化検証」に採択されたことを契機に、蓼科での森林資源循環事業の検討を開始。翌年には、森をまもり、森とともに暮らす「もりぐらし」を取り組み名称とし、蓼科活性化施策として推進していくことが決定しました。

新たなリゾートライフの提案へ

2017年7月、新たなリゾートライフの提案を目的に、東急リゾートタウン蓼科の一部を大規模リニューアルし、「森で食べる、森と遊ぶ、森に泊まる」をテーマにした「もりぐらしエリア」を開業しました。

大自然を満喫しながら一日を通して楽しい時間を過ごすことができる施設として、木のぬくもりに包まれた上質な空間でアウトドアグリルを楽しめる森のダイニング「グラマラスダイニング蓼科」、蓼科の森を全身で感じながら遊べるアウトドアパーク「フォレストアドベンチャー・蓼科」、そして昼は住宅展示場、夜は宿泊体験ができる新しいスタイルの住宅展示場「クラスベッソ蓼科」をオープンし、ひとと自然の関わり方を新しく見つめ直す取り組みとしました。

もりぐらしエリアの開業は、長野県初のグランピング施設として、広くメディアでも取り上げられました。

周辺地域・茅野市との取り組み

東急リゾートタウン蓼科における森林保全活動は、長野県の「意欲と能力のある林業経営体」や「信州の森林づくり事業」に採択されるなど、その取り組みが外部から評価されています。また、カラマツの間伐材を用いたオリジナルアロマの商品化をはじめ、取り組みの発信や魅力づけにも力を入れてきました。

こうした取り組みは、エリア内にとどまらず、周辺地域である諏訪森林組合や茅野市との協業へも広がりました。茅野市とは、土地の所有者である財産区の方々の同意を得て、「もりぐらし協議会」の立ち上げや森林経営計画の見直しなどを実施。また、別荘住民の交通の便を改善するため、MaaS(Mobility as a Service)推進のプロジェクトにもメンバーとして参画しています。2022年3月には、茅野市、一般社団法人諏訪広域脱炭素イノベーション協会とともに、地域循環共生圏に関する包括連携協定を締結しました。

課題解決型の先進リゾートをめざして

人々の生活様式がワークライフバランスからワークアズライフへと変化し、住まい方と働き方に多様な関係性が生まれるなか、これまでの「森で食べる、森と遊ぶ、森に泊まる」というコンセプトに、「森で癒す、森で働く、森で暮らす」を新しく加え、タウン全体を包括する考え方として、2020年に「もりぐらし」のリブランディングを行いました。

「森で働く」は、新型コロナウイルスの影響で広がりを見せるテレワークや、仕事とバケーションが一体となったワーケーションにつながる施策です。2021年には、エリア内にワーキング施設「ワークラボもりぐらし」をオープン。ワーケーションプログラムも拡充しています。

ウェルネス&サステナブルリゾートをめざす東急リゾートタウン蓼科では、これからもリゾート施設としての魅力を高めていくだけでなく、茅野市と協力しながら定住の促進、関係人口の増加など、地域のさまざまな課題解決を図っていきます。

Information

東急リゾートタウン蓼科

ホームページ
https://www.tateshina-tokyu.com
お問い合わせ
0266-69-3211(蓼科東急タウンセンター)
概要

八ヶ岳を望み、古くから湯治場として栄えた地に、1978年に開業した「東急リゾートタウン蓼科」。広大な敷地に約2,400戸の別荘、ホテル、ゴルフ場、スキー場などを備えた複合リゾートとして、お客さまに愛されてきました。2017年には「もりぐらし」をテーマに一部をリニューアル。新しいリゾートライフを提案しながら、地域の課題解決に取り組んでいます。