2023年5月28日（日）、長野県茅野市（ちのし）にある東急リゾートタウン蓼科において、今年度、第1回目の「もりこみち」を開催しました。

参加してくださったのは、9歳と4歳のお子さまや別荘のオーナー様など計10名。今回の「もりこみち」は、ひまわりの植栽をメインとした軽作業に、規格外野菜などを使用したSDGsなカレーを食べるお楽しみ付き。蓼科の森に元気な声と笑顔があふれる「もりこみち」となりました。

「もりこみち」とは、蓼科の森の中でウォーキングを楽しみながらクリーンアップ活動をするゲスト参加型のイベントです。東急リゾーツ＆ステイが掲げる“森を想い、未来につなぐ”「もりぐらし」の取り組みのひとつとして2021年から始まりました。
（昨年の「もりこみち」の様子はこちら）

当日の朝は、蓼科東急タウンセンター前に集合。今回からスタッフが変更になったため、まずは自己紹介からスタート。オーナー様同士は顔なじみも多く、新規スタッフをあたたかく迎えてくださいました。

その後、ひまわりを植えるためヘリポート跡地へ移動。晴天に恵まれた当日は気温が20度ほどで、新緑が爽やかな蓼科の森の中を歩き進めると、心地よく汗ばむ陽気でした。

ヘリポート跡地へ到着。まずは、根を傷めないように気をつけながら、ひまわりの苗を育苗ポットから静かに取り出します。

シャベルを使って苗の大きさに合わせて穴を掘り、苗を穴に移したら土をかぶせます。みなさんは手際よく、ひまわりの苗を植え込んでいきました。

昨年から取り組み始めたヘリポート跡地へのひまわり植栽。高台にあるこの場所で、蓼科の森の空気を吸い込み、太陽の光をたくさん浴びながら咲くひまわりはとても見事です。昨年は台風に見舞われて、倒れそうになりながらも無事に復活してくれました。今年もたくましく育ち、輝くような花が咲きますように。

自然豊かな蓼科の森には、野生の鹿がたくさんいます。鹿が遊びに来たときに、ひまわりを傷めてしまわないよう「鹿よけネット」を設置しました。みなさんと話し合い、鹿よけネットが風で取れないように簡易的な杭打ちまで行うことができました。

スムーズに進んだので時間に余裕をもって作業が終了。そこで、東急リゾートタウン蓼科の別荘スタッフが、からまつ池周辺に茂る「ハルザキヤマガラシ」の駆除をご提案しました。

ハルザキヤマガラシとは、ヨーロッパ原産の帰化植物（人間の媒介によって本来の生育地ではない地域へ移され野生化した植物のこと）で、菜の花のような黄色い花を咲かせます。在来種を駆逐する可能性があるほど繁殖力が旺盛な外来種で、蓼科の生態系をこわす恐れもあるため、できるだけ取り除く必要があるのです。

この提案にみなさんは快く承諾してくださり、参加者全員でからまつ池周辺へ移動。みなさんの熱心な作業のおかげで、90Lのビニール袋いっぱいに4袋ものハルザキヤマガラシを駆除できました。

まわりがさっぱりとしたからまつ池を眺めたあとは、グラマラスダイニングへ移動してお楽しみのランチタイム。昼食でご提供したのは、同じく茅野市にあるテイクアウト＆カフェ「菜のだ（なのだ）」のカレーです。

「菜のだ」はフードロスゼロを目指し、食と命の循環をテーマにした飲食店です。食べられるのに何らかの理由で廃棄を余儀なくされてしまう地域の食材に“調理の魔法”をかけ、地域の生産者とお客さまをつなぐ取り組みをされています。

地域で作られた規格外の野菜などを使ったSDGｓなカレーは絶品で、参加したみなさんと一緒にスタッフも味わいました。作り手の思いまで伝わるような、優しいおいしさのカレーを口に運ぶたびにあふれる笑顔。同じ蓼科の森で過ごすオーナー様とスタッフの交流がさらに深まった「もりこみち」となりました。

東急リゾートタウン蓼科は、これからも「もりこみち」のようなイベントを行いながら、オーナー様をはじめ地域のみなさんとともに、「森を想い、未来につなぐ」取り組みをしてまいります。