2022年11月12日（土）、長野県茅野市にある「東急リゾートタウン蓼科」で、森や自然環境に理解を深める「もりぐらしイベント」が行われました。

イベントは二部構成で開催され、午前は地域の子供たちを対象とした「ブッシュクラフトと植樹体験」、午後は別荘のオーナーや地域住民の方を対象に、チェーンソーの正しい扱い方をメインとした「樹木管理講習」を実施しました。

東急リゾートタウン蓼科は、地域の森林保全と利活用を推進するため、2019年に「茅野市鹿山地区もりぐらし推進地域協議会」を組成し、長野県から認定を受けています。今回の「もりぐらしイベント」は、長野県の補助事業である「県民協働による里山の整備・利用事業」を活用して、地域の住民が森や自然環境に理解を深めるとともに、美しく健全な森を未来につないでいくことを目的として開催されました。
（主催：茅野市鹿山地区もりぐらし推進地域協議会、協力：株式会社ヤソ・株式会社木葉社）

イベント午前の部は、「『ブッシュクラフト』で火おこし体験」です。「ブッシュクラフト」とは、自然の魅力を堪能できる究極の野遊びのことで、「自然の中で暮らす生活の知恵」という意味が込められています。

地元の小学3年生～6年生が参加し、火おこしにチャレンジしました。 まずは、焚き付けとなる小枝など、森にある燃料をさがし集めます。子供たちは、燃えやすい木と燃えにくい木を見分けるポイントを学びながら集めました。

つぎは、集めた焚き木にマッチで火をつけます。現代の生活では、ボタンを押したりスイッチをひねったりするだけで火がつくため、マッチを使う機会がほとんどありません。子供たちは使い慣れないマッチに悪戦苦闘しながら火をつけ、やっとの思いでつけた火が小さくならないように、みんなで協力しながら火を育てました。

普段の生活ではなかなか経験できない「火をおこし体験」は、子供たちにとってとても新鮮な体験だったようです。

地元の専門家を講師に招いたオリエンテーションでは、「災害が起きたとき、命を守る法則のお話」がありました。文明のはじまりから暮らしの身近にある火をうまく扱うことができれば、万が一災害が起きたときにも役立てられる。火おこしの体験とともに、子供たちは真剣に耳を傾けていました。

また、間伐についての説明を受け、「森を守り、資源として活用することによって、森に価値が生まれる」ことを学んだ子供たち。「ブッシュクラフト」の後半には、カエデを植樹しました。

最後はお楽しみのおやつタイム。ご褒美おやつは、森の中にある落ち葉を燃料にした「焼き芋」です。子供たちは、あつあつホクホクの焼き芋を嬉しそうに食べていました。

今回の「もりぐらしイベント」で、子供たちは森を身近に感じることができ、保護者からは「普段なかなか来る機会のない別荘地の中に入り、イベントを通してあらためてリゾートを知ることができた」と好評でした。

午後の部は、別荘のオーナーや地域住民の方を対象とした「樹木管理講習」です。参加者はチェーンソーを使って、薪ストーブなどに使用する「薪づくり」にチャレンジしました。

はじめに、チェーンソーの正しく安全な使い方や持ち方を学び、必要な装備やメンテナンスについての講習を受けます。その後、インストラクターによる「玉切り」（伐採した樹木を暖炉や薪ストーブに入る長さに切断すること）のデモンストレーションが行われ、チェーンソーを安全で楽に使う方法も学びました。

実習では、参加者がチェーンソーを使い、自分の力で原木を薪にしていきます。初めてチェーンソーに触れた方もいて、その威力に感激している様子でした。参加者からは、「森林資源の活用について理解が深まった」「あらためてチェーンソーの扱い方を学べてよかった」などの声が聞かれました。

「樹木管理講習」で得た知識と技術は参加者の技能となり、これから木に触れる機会が増えていくきっかけになることでしょう。

東急リゾートタウン蓼科では、タウンコンセプトを「森をまもり、森とともに暮らす」とし、森林資源の利活用を核とした「まもる」「つかう」「つなぐ」のサイクルを回していく「もりぐらし」を推進しています。さらに、東急リゾーツ＆ステイのSDGｓブランドとして、「森を想い、未来につなげる」取り組みを持続的に行うことにチャレンジしています。

「茅野市鹿山地区もりぐらし推進地域協議会」は、東急リゾートタウン蓼科の取り組みを地域へ展開する第一歩です。美しく健全な森を未来につないでいくためのイベントを開催しながら、これからも「もりぐらし」を地域に発信し、地域の魅力向上へつながる活動を続けてまいります。