2025年2月2日(日)、川崎国際生田緑地ゴルフ場(神奈川県川崎市)にて、ジュニアゴルフレッスン会に参加した小学生10名とその保護者を対象に、自然観察会を開催しました。都市部にありながら、多くの動植物が生息するゴルフ場。そこにはどんな生き物がいて、どのような自然の営みがあるのか。小雨が降るあいにくの天候でしたが、子どもたちは目を輝かせながら自然の不思議を発見し、楽しんでいました。
ゴルフ場は快適にプレーを楽しむ場所であると同時に、適切な場内の管理によって、人工的に整備された「里山」としての役割も果たしています。川崎国際生田緑地ゴルフ場は、自然環境の保護や整備に特に力を入れており、珍しい生物も多く生息しています。その取り組みが評価され、2024年3月にはABINC(いきもの共生事業所®認証)ゴルフ場版第1号の認証を取得しました。今回の自然観察会は、ゴルフ場に息づく自然の魅力をより多くの方に知っていただくために企画しました。
イベントは、自然保護協会の観察指導員による開会のあいさつからスタート。ゴルフ場と自然のつながりについてお話をしていただきました。その後に渡されたのはビンゴカード。見つけた生き物や植物をチェックしながら、ゲーム感覚で観察を進める仕組みです。子どもたちはワクワクした表情でフィールドへ向かいました。
まずは、昨年度に設置した巣箱の観察へ。巣箱を観察すると、中には鳥が住んでいた形跡があり、子どもたちから驚きの声が上がりました。鳥がどのように巣を作るのかなど、指導員さんが模型を使って説明すると、子どもたちは身を乗り出して話を聞いていました。
続いて向かったのはゴルフ場のバンカー。砂の上には、タヌキや外来種のアライグマなどの足跡がくっきりと残っていました。足跡を食い入るように見る子どもたち。指導員さんは足跡の特徴を説明しながら、ゴルフ場に生息する動物について話しました。
次のミッションは「エビフライ探し」です。といっても、探すのは松ぼっくり。リスが食べた松ぼっくりは、まわりの種子が食べられてエビフライのような形になるそうです。子どもたちは「どこにあるかな」と目を輝かせながら探していました。
植物にできる「虫こぶ」の観察も行いました。虫こぶとは、虫が植物の葉や茎に卵を産みつけることによって、植物の一部がこぶ状に変化したものです。指導員さんが虫こぶについて説明すると、子どもたちは興味津々の様子でした。
最後は、ゴルフ場に生息する野鳥を観察しました。コース内での観察を終えて池へ戻ると、タイミングよく「カワウ」が飛来し、子どもたちは大興奮。翼を乾かす姿を目の前で見ることができ、自然の営みを間近で感じる貴重な瞬間となりました。
イベントの締めくくりには、スナッグゴルフ体験が行われました。小雨の降る中でも、子どもたちは元気いっぱいにクラブを振り、ゴルフの楽しさを存分に味わっていました。
あいにくの天候ではありましたが、子どもたちはゴルフ場で見つける自然の発見を心から楽しんでいる様子でした。保護者の方からも「子ども自身が興味を持って話を聞いていた」など、喜びの声が多く聞かれました。
今回の自然観察会を通じて、ゴルフ場が単なるスポーツ施設ではなく、貴重な自然が守られている場所であることを実感していただけました。今後もこうした活動を重ね、自然と共生するゴルフ場の魅力を広く伝えるとともに、環境保護の大切さを発信していきます。
東急リゾーツ&ステイは、自然と共にある豊かな未来のために、これからもさまざまな活動を続けてまいります。
東急リゾーツ&ステイの「もりぐらし」は、森の恵みを生かした多彩なライフスタイルを提案し、お客さまや地域の方々と一体となって、持続可能な環境づくりをめざす取り組みです。お客さま、地域、自然、そして社会に寄り添いながら、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献します。