2024年9月19日(木)、群馬県沼田市の玉原地区で、外来植物の防除活動が行われました。この取り組みは、自然豊かな玉原高原の美しい景観と生態系を守るため、地域の方々や関係機関、玉原東急リゾートが協力して定期的に実施されています。この日は、利根沼田自然を愛する会のメンバー、利根沼田森林管理署、沼田市役所、玉原東急リゾートスタッフの15名が力を合わせて作業に取り組みました。
近年、玉原地区では外来植物が増加傾向にあります。外来植物とは、人間の活動によって別の地域から運ばれたもので、もともとその地域に存在していなかった植物です。これらが繁殖すると、在来植物の成長を妨げ、生態系に悪影響を及ぼすことがあります。たとえば、外来植物が栄養を奪うことで在来植物の生息地が脅かされ、生態系全体が崩れる可能性があるのです。したがって、こうした外来種の定期的な除去は、地域の自然環境を守るために不可欠となります。
朝9時、参加者は玉原高原内のテニスコートに集合。外来植物と作業内容の説明が行われました。今回の主な対象は、オオハンゴンソウやアメリカセンダングサ、セイタカアワダチソウなど。その中でも、特定外来生物に指定されているオオハンゴンソウは、根からしっかりと引き抜いて再び繁殖させないようにするなど、念入りな作業が求められました。
作業は、テニスコートやペンションビレッジ、配水池周辺で行われました。利根沼田自然を愛する会の指導を受けながら、手作業で一つ一つ引き抜いていきます。作業を進める中で、もともと玉原高原には自生していなかったハーブ類も見つかり、それらも一緒に取り除かれました。
時折り雨が降る不安定な天候の中でも、参加者たちは根気よく作業を続け、予定していた範囲の防除を無事に完了。すべて合わせて約40キログラムの外来植物を取り除くことができました。
今回の作業を通じて、玉原地区にはまだ多くの外来植物が存在していることが確認されました。過去に除去した場所でも、イノシシなどの影響で生育範囲が広がっている箇所がありましたが、一方で、これまでに行った防除作業の効果が現れ、繁殖が抑えられている場所も多くありました。来年の作業時には、さらに成果が見られることを期待しています。
外来植物の防除は、一度きりの作業では不十分であり、継続的な活動が必要です。玉原東急リゾートはこれからも地域の皆さまと力を合わせ、豊かな自然を次世代につなぐための取り組みを続けてまいります。
東急リゾーツ&ステイの「もりぐらし」は、森の恵みを生かした多彩なライフスタイルを提案し、お客さまや地域の方々と一体となって、持続可能な環境づくりをめざす取り組みです。お客さま、地域、自然、そして社会に寄り添いながら、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献します。