ホテルハーヴェストスキージャム勝山
ホテルハーヴェストスキージャム勝山(以下:スキージャム勝山)で、「雪室」を活用して発酵・熟成したオリジナル商品『雪室玉ぽん酢』が誕生しました。この特別なぽん酢は、地元の風土や伝統を生かすだけでなく、CO2削減にも大きく貢献する商品となっています。
スキージャム勝山がある勝山市は、福井県の中でも多湿で降雪量の多いエリアに位置しています。この地域では、昔から「雪室」を利用した発酵・熟成技術が受け継がれてきました。「雪室」とは、雪を利用した天然の冷蔵庫。冬の間に降り積もった雪で山をつくり、わらで囲って夏まで貯蔵する豪雪地帯ならではの保存方法です。
自然の力を活用した「雪室」は、雪の雪氷熱エネルギー(クリーンエネルギー)によって冷やされます。電気を使わないので、温室効果ガスの排出量は「0」。環境にとても優しい冷蔵設備です。
雪を1トン利用した場合、石油に換算すると10リットル分、CO2に換算すると30kg分削減できるといわれています。そのため、「雪室」の活用は、脱炭素社会の実現に向けた取り組みにもつながります。
勝山の「雪室」は、12 月~1 月の降り始めの雪を断熱材が入った倉庫に入れることで、食材を秋口まで保存できます。
雪国ならではのクリーンエネルギーが、地域の魅力向上にもつながっていく。スキージャム勝山では、先人から伝わる知恵と技術の「雪室」を観光資源にしようと、大学の教授や地元企業、勝山市の協力を得ながら『雪室玉ぽん酢』の製品化を進めてきました。
雪を資源として活用し、「雪室」を利用したCO2排出を削減できる『雪室玉ぽん酢』の製造は持続可能な取り組みとなりえます。
「雪室」の中は、温度が2℃~4℃に保たれ、湿度は90%以上の”うるおい空間”です。一般的な電気冷蔵庫と比べると温度の変化が少なく、振動や光の影響を受けません。さらに、食品へストレスを与えにくいため、鮮度をより良く保ち、酸化による劣化を防げます。
この特性を最大限に生かして製造されているのが『雪室玉ぽん酢』です。福井県内で作られた全く火入れをしていない生合わせのぽん酢を「雪室」の中で約2カ月間じっくりとねかせます。加熱処理なしで長期保存することにより、ぽん酢はゆっくりと瓶の中で熟成。そうすることで角が取れ、丸みのある味わい深いぽん酢へと変化していき、『雪室玉ぽん酢』ができあがります。
スキージャム勝山では、この『雪室玉ぽん酢』を施設内のバイキングレストラン「グランドカフェ」にて販売しています。
古くから勝山に息づく保冷文化「雪室」を模した冷蔵庫で販売しています
旬を迎えて美味しさを増した山の幸や海の幸。勝山の文化と自然が育んだ『雪室玉ぽん酢』との相性は抜群です。お食事を通じてCO2の削減に貢献し、地域の魅力を発見しながら、秋の美味しい季節を存分にお楽しみください。
<『雪室玉ぽん酢』商品概要>
販売開始:2023 年 10 月 25 日(水)
販売場所:ホテルハーヴェストスキージャム勝山内 バイキングレストラン「グランドカフェ」
価格:1,500 円(税込)
東急リゾーツ&ステイの「もりぐらし」は、森の恵みを生かした多彩なライフスタイルを提案し、お客さまや地域の方々と一体となって、持続可能な環境づくりをめざす取り組みです。お客さま、地域、自然、そして社会に寄り添いながら、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献します。