リエネソーラーファーム東松山
東急不動産ホールディングスは、2021年に長期ビジョンとして「GROUP VISION 2030」を発表しました。多様なグリーンの力で2030年にありたい姿を実現していく私たちの姿勢を表現する「WE ARE GREEN」をスローガンに、「環境経営」「DX」を全社方針として取り組んでいます。
その中で、「Re-creating the Value(未来に、新しい価値を)」と「Edit Next Energy(次の時代を作るエネルギーを)」という2つの志を組み合わせた「ReENE(リエネ)」という事業ブランドを2018年に展開。2022年12月に、リエネソーラーファーム東松山 太陽光発電所を埼玉県東松山市で稼働開始しています。
太陽光発電施設を設置した地面を農地として活用するもので、土地を有効活用できるソーラーシェアという取り組みが近年注目を集めています。この事業を展開・普及するため、効率的な開発及び運営の手法の研究や、最適な発電量を確保するための検証、そして作物の生育データの収集・分析を通した収穫高や栽培品質に影響の少ない営農の実証など、様々な実証実験を行うのが、リエネソーラーファーム東松山 太陽光発電所となっているのです。ここは、全国で事例の少ない水田ソーラーシェアの実証施設。年間を通して多品種栽培を実施し、ソーラーシェアと相性の良い品種の開発を行っています。
そして今回、この太陽光発電施設の下にある農地で収穫した野菜(人参・枝豆)を、2023年6月中旬より、長野県軽井沢町にある当社グループホテル2施設のレストランで提供が開始されました。
リエネソーラーファーム東松山で収穫された野菜を提供しているのは、「東急ハーヴェストクラブ軽井沢VIALA annex軽井沢」と「KYUKARUIZAWA KIKYO,Curio Collection by Hilton」のレストラン。環境価値の高いリエネソーラーファーム東松山で収穫した野菜を当社グループが運営するホテルで提供することで、当社グループの環境への取り組み、そしてソーラーシェアの認知度を高めることを目指しています。
また、今回の取り組みは、太陽光発電施設の下にある農地で採れた野菜をホテル内レストランで提供している、ということだけではありません。
野菜を提供している東急ハーヴェストクラブ軽井沢では、生ごみの排出量を抑え、さらに今まで廃棄物として取り扱っていた生ごみを有効活用する取り組みとして、コンポストを導入しています。
生ごみを良質な堆肥に変え、できた堆肥をリエネソーラーファーム東松山にて活用するといった、食の循環を実現しているのです。
これまで東急不動産は、総合不動産デベロッパーとして都市再開発、宅地やリゾートなど大規模な街づくりをはじめ、多岐にわたる開発事業を行ってきました。地域・社会・環境にかかわる様々な課題とも向き合い解決策を模索する中で培われてきた経験はリエネの中でも活かされています。
今後も、再生可能エネルギーの成長とともに、再生可能エネルギーをベースとした地域社会へのソリューション提供を図ってまいります。
東急リゾーツ&ステイの「もりぐらし」は、森の恵みを生かした多彩なライフスタイルを提案し、お客さまや地域の方々と一体となって、持続可能な環境づくりをめざす取り組みです。お客さま、地域、自然、そして社会に寄り添いながら、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献します。