近年、気候変動問題の解決や持続可能な社会の実現のために、“カーボンニュートラル”という言葉をよく耳にするようになりました。人々が生活を送る上で、CO₂などの温室効果ガスの排出を完全にゼロにすることは現実的に難しいとされています。

そこで、温室効果ガスの排出量から植林などにより起こる吸収量を差し引いて実質的にゼロにする“カーボンニュートラル”、そして、まずは生活上や経済上での排出量を減らそうとする“カーボンオフセット”という考え方が重要になるのです。

そんな中、阿蘇東急ゴルフクラブではカーボンニュートラル実現への取り組みとして『カーボンオフセット自動販売機を』を2台設置いたしました。

この『カーボンオフセット自動販売機』は、「グリーン電力証書システム」により、自動販売機の稼働に必要な電力をグリーン電力に置き換えることで、自動販売機稼働時のCO₂排出量を実質ゼロとした自動販売機として、アサヒ飲料株式会社で展開しているものです。

私たちが推進している「森を想い、未来につなぐ。」活動とマッチしている事から今回、導入を決定いたしました。

ちなみに『グリーン電力』とは、太陽光、風力、水力またはバイオマスなどの自然エネルギー（再生可能エネルギー）によって発電された電力のこと。石油や石炭などの化石燃料による発電・熱生成は生み出すときにCO₂が発生しますが、自然エネルギーによる発電生成ではCO₂が発生しないと考えられており、環境への負荷が小さいエネルギーとされています。

また、電気は送電線に送られた時に「通常発電電力」も「グリーン電力」も混在している為、普段使用している電力が何で発電されているか、分別は不可能です。『グリーン電力証書』とは対象となる自然エネルギーを「電力そのもの」と「グリーン電力環境価値」とに切り離し、そのグリーン電力環境価値をグリーン電力証書として具体化する事で企業などが自主的な省エネルギー・環境対策の一つとして利用できるシステムのことをいいます。

『グリーン電力証書』を保有する事により自らが使用する電気が、“再生可能エネルギーによって発電させれたもの”とみなす事が可能になるのです。

ゴルフ場内のスタート室脇と、大浴場の湯上りラウンジに設置された『カーボンオフセット自動販売機』。どちらも多くのお客様が利用される場所ですので、僅かでもCO₂の削減効果が期待できます。

当社としても、小さな取り組みから積み上げ、カーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。